私はよくラジオを聴く。お笑い芸人がパーソナリティーを務めているものを特に聴く。三四郎、オードリー、岡村隆史、アルコ&ピース、有吉弘行などの深夜ラジオは特にお気に入りだ。「明るい夜に出かけて」はこれらの深夜ラジオが深く物語に関わっている小説で、中でもアルコ&ピースのラジオが物語の中心を担っていた。深夜ラジオが大好きで、生活の一部となっている大学生の主人公が自身の人間関係や生活に戸惑いながらも前進しようともがく、青春小説である。主人公が住んでいる場所が金沢八景という地で、私の妻の実家の近くでもあり、実際に知っている施設や地名が多く登場してとても面白かった。
小説を読み終わってから気づいてびっくりしたのだが、著者は佐藤多佳子さんで、2007年に本屋大賞を受賞した「一瞬の風になれ」という作品も書いている有名な小説家だった。この「一瞬の風になれ」という小説は、私が高校生の時に学校の図書室で借りて、大変素晴らしく感動した作品である。何回も借りて読み直した記憶がある。補足ではあるが「一瞬の風になれ」は陸上部に所属する高校生の青春ど真ん中を描いた作品である。
10月の三連休で実家に帰り、とにかく色々と食べた。
動画も作ったのでご覧ください。